【エール】第11週 第51~55話までのあらすじネタバレと感想

エール
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NHK朝ドラ エール第11週目「家族のうた 」に入りました。

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裕一の船頭可愛いやが初めてのヒット曲となり、音も椿姫ヴィオレッタ役に選ばれ日々稽古に励んでいました。

講演に向けてさあこれからというとき、音の妊娠がわかります。

稽古も出来ず声も出ず思い悩む音に、君の夢は僕が預かった君の夢は僕の夢だと、裕一の言葉で音は音楽学校の退学を決意。

そして、半年後二人の待望の赤ちゃん誕生。

さて、第11週目はどうなるのでしょうか?

こちらの記事ではエール第51話~55話までのあらすじネタバレや感想をご紹介します。

※2020年6/8~6/12放送分

【エール第11週 キャスト一覧】

古山裕一 (窪田正孝)

裕一の妻 古山音(二階堂ふみ)

村野鉄男(中村 蒼)

佐藤久志 (山崎育三郎)

藤丸(井上希美)

藤堂先生(森山直太朗)

作曲家 木枯正人(野田洋次郎)

カフェバンブー店主 梶取 保(野間口徹)

カフェバンブー店主 梶取恵(仲 里依紗)

オペラ歌手 双浦 環(柴咲コウ)

古山三郎(唐沢寿明)

古山まさ(菊池桃子)

古山浩二(佐久本宝)

裕一の叔父 茂兵衛(風間杜夫)

NHK朝ドラが観られるNHKオンデマンドは<U-NEXT>から見れます。

エール 第51話

娘の華が生まれて早4か月が経ちました。

船頭可愛いやの大ヒットで裕一は悠々自適な生活を送れるようになっていました。

 

基本在宅で仕事をしている裕一は家の中で愛娘にメロメロ状態です。

会社に出勤しようとしません。

その様子を見てやや呆れる音。

音「裕一さん、行かなくていいの?裕一さん、華のことは私に任せてそろそろ締め切りでしょ?」

裕一「大丈夫、頭ン中で出来上がってるからね~。」

音「廿日市さんにせっつかれても知らんよ。」

華のそばにいたくて家の中で曲作りしようとする裕一に「外に出たら?」と音は出かけるように仕向けました。

バンブーへ仕事をしに行きますが、華の話ばかりしています。

裕一「華が産まれたばっかのころは高いラの音で泣いてたんだ。もう、それがかわいくてかわいくて。将来は音に似て歌の上手い子になるんじゃないかな?」

バンブーの常連客からは「早く両親に孫見せてあげなきゃ。」と言われます。

 

あれ以来、福島へはまだ一度も帰っていないのでした。

裕一の恩師 藤堂先生から手紙が届きました。

福島にある小学校が新しく校歌を作ることになり、その校歌を是非、裕一に作って欲しいというのです。

音「ふるさとの校歌を作れるなんて素敵な話だね。」

裕一「嬉しいけど、ねえ、いいのかなあ。」

音「裕一さんにしか作れんものがあるんじゃない? それに大恩人の藤堂先生のご依頼を断るなん罰が当たるわ。」

そう言って裕一の背中を押す音。

裕一「う、うんそうだね。」

 

裕一は音と一緒に故郷の校歌を書き上げました。

その後、藤堂から裕一のところにお礼の手紙が届きました。

関係者各位を招待し校歌完成披露会を開催する旨の内容が書かれており裕一は戸惑いました。

裕一「これ、福島来いってことだよね?」

音「うん」

そして、裕一はもう一通の手紙に気付きました。

その手紙は裕一の母まさからでした。

この機会に福島へきてはいかがですか?皆、心待ちにしています。

と書かれていました。

 

裕一は鉄男のおでん屋で久しぶりに木枯に会いました。

裕一「実家変えることってある?」

木枯「なんだ、いきなり、前にも話しただろ。俺は家を捨ててきたって。」

裕一「あ~そうだった。」

木枯「でも、時々さあ無性にかあちゃんのこと思いだすんだよね。夜中になるとかあちゃんが作ってくれた芋の煮っころがしが食べたくなって。」

鉄男「俺も母親の夢時々見るよ。ほんとにやさしくしてくれた。」

 

鉄男「どうした?福島帰んのか?」

もごもごしてしている裕一。

木枯は「帰りたくても帰らない~男のやせ我慢~♪」と歌います。

裕一「うるさいよ~もう、うるさい人たちばっか」

 

夜、庭で

裕一は一人考え込んでいました。

今までのこと、家族の反対を押し切って福島を出てきてこと、父だけは認めて東京行きを許してくれたことなどを思い出していました。

音「ねえ、やっぱり福島行ってみん?」

裕一「ん~いやあ、どんな顔して合えばいいのかわかんねえよ。」

そして、裕一は「ごめん、もう少しだけ考えさして。」と言います。

 

裕一「福島のことなんだけどさあ、やっぱこのままってわけには行かないと思う。」

音「そうだね。」

裕一「華が大きくなった時、父さんの故郷は福島なんだぞ、って胸張って言いたい。音はどう思う?」

音「私は早くにお父さんが亡くなってるでしょ。お父さんに恩返ししたかった。裕一さんがお父さんお母さんに親孝行できたらいいねって思っとるよ。」

裕一「帰ろか。」

音は「うん」と微笑みました。

 

福島へ

裕一は音と華を連れて福島へ帰りました。

「古山裕一さんですね。この度は福島への凱旋誠におめでとうございます。」

歓迎モードの福島。

宿も用意されています。

そこには藤堂先生が。

藤堂先生との再会を喜ぶ裕一でした。

エール 第52話

裕一は故郷である福島の福島吾妻尋常小学校の校歌を作曲しそのお披露目会に招待されたのでした。

かわいい児童たちが校歌を合唱してくれました。

藤堂先生から児童たちに、裕一が紹介されます。

藤堂が「彼の小学校時代は地味でおっちょこちょいで勉強も運動も苦手な地味な子でした。」と話すと一人の児童が「古山さんはずぐだれだったの?」と質問が飛びます。

「ずぐだれって言われてたよ。」裕一は笑って答えました。

藤堂「そんな古山君が変わったのは音楽と出会ったからです。21歳にして国際的作曲コンクールで2等を受賞、今や皆さんがいつも口ずさんでいる船頭可愛いやを生み出すほどの作曲家になられました。古山君、君からも一言。」

裕一「この度は校歌を作曲するという大変名誉な申し出を下さり皆さま誠にあ、ありがとうございました。人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単に出来ること、それがお前の得意なもんだって、あの時先生がそう教えて下さらなかったら今の僕はありません。」

目を潤ませている藤堂。

裕一「そん時のことや故郷の風景を思い出しながら作曲しました。この校歌が皆様の故郷の大切な思い出となること心から願っています。」

会場は拍手喝采です。

会場の袖から音は華を抱いて見ていました。

音「お父さん、素敵だね。」

 

藤堂「そういえば、村野は元気か?福島行進曲あれはいい詩だった。今も書いてるのか?」

裕一「書いてますよ。ただそれだけでたべていくのはなかなか。」

藤堂「佐藤も東京にいってると聞いたが。」

裕一「久志は音とおんなじ音楽学校で声楽学んだんです。」

音「3人で福島三羽カラスで活躍するのが裕一さんの目標なんですよ。」

藤堂「それは素晴らしい。もし実現したら教師冥利に尽きるなあ。」

そこへ藤堂の妻、証拠が現れます。

川俣銀行で一緒だったあの菊池昌子がなんと藤堂先生と結婚していました。

 

実家へ

実家である喜多一の前まで来ると外から覗いたりしてそわそわする裕一。

音「大丈夫、みんな待っとってくれとるって。ほら、笑って。」

裕一「か、帰ろ。」

音「何言ってるの~今更。」

裕一「音、先行って、華がいるから。音」

そうこう言っているうちに華が泣き出してしまいました。

すると、まさが表に出てきました。

まさ「赤ちゃんの泣き声がするから、もしかしてと思って。」

裕一「あ、母さん、ただいま。」

音「ご無沙汰しております。」

「初めまして、華ちゃん。会いたかったわ。」まさは嬉しそうに孫の華を見つめました。

音「お願いします。少し、ぐずってしまって。」

まさは嬉しそうに華を抱きました。

まさ「なんつう可愛らしい、いいにおい。」

「おい、まさ、誰か来たのか?」奥から、三郎の声がします。

裕一「父さんだ。」

三郎「裕一、音さんも。来るなら来るって言ってくれればいいのに。」

まさ「じつは、驚かすと思って内緒にしてたの。」

音「裕一さん小学校の校歌を作曲したんです。そのお披露目会に呼んでいただいて。」

三郎「そりゃあ、すげえじゃないか。やったな、おい。」

 

店に入った裕一は驚きます。

すでに喜多一は店じまいしていました。

まさ「色々あってね。浩二に負担かけることばっかりだったから、半年前にお店閉めたの。」

裕一「それ、僕のせいだよね。」

三郎「おめえには、関係ねえ。」

 

裕一「父さん、なかなか連絡できずで本当にごめん。」

音「すみませんでした。」

三郎「いいんだよ。便りがないのが元気な証拠なんだから。風の噂で裕一の活躍ぶりは何となく知ってたしよ。」

浩二は役場の農業推進係で働いており、叔父の茂兵衛は今、陶芸に夢中で器を作っては送ってくれるのだそうです。

三郎「よし、今夜は久々に宴会だ。」

 

宴が始まる

三郎の一声で宴会が始まりました。

鯛の尾頭付きに手料理の数々が運ばれます。

喜多一にはお世話になった人々が集まりました。

三郎「今夜は裕一の凱旋祝いだ。みんな、じゃんじゃん飲んでくれ。」

川俣銀行の元支店長や元行員たちも来てくれました。

川俣銀行も人手に渡り職員はみな退職したそうです。

 

三郎は酒の用意をしながら「すげえ男になったもんだ。」と裕一の成功を喜んでました。

そこに音が来て「お義父さん私やっておきますよ。」と言うと「熱いから気を付けろ。」と三郎は言いました。

その直後に三郎が「うっ」とお腹を押さえました。

痛みをこらえ「飲みすぎたな。すまねえな。」と言うと三郎は台所をあとにします。

音はそんな三郎を心配そうに見ていました。

エール 第53話

喜多一での裕一の凱旋の宴。

三郎「どうしてもみんなに今の裕一を見てもらいたくてよ。」

どうなることかと思ったけど何よりだ、と番頭。

大出世だな、と喜ぶ同級生の史郎もいます。

三郎「裕一はよ、俺の才能を受け継いだんだ。こう見えても俺だって昔は歌手か役者か、って言われたこともあったんだ。」

みんな笑いました。

三郎「笑うとこじゃねえ。」

三郎は上機嫌でお酒をよく飲みました。

裕一「お父さんもお酒弱くなったね。」

まさ「年だもの。」

心配そうに見ている音。

 

そこに浩二が帰ってきました。

浩二「なんだよ~これ。父さんまた酒飲んでんのか。」

三郎「いいじゃないか。今夜は裕一のお祝いだ。」

浩二は三郎が飲むのを止めました。

番頭が浩二にもお酒を勧めましたが、浩二は飲みません。

番頭「役所に勤めているそうで・・立派になられて。役所の方、お忙しいってお聞きしましたけど。」

浩二「え、まあ。」

久しぶりの弟との再会に裕一は「こ、浩二、久しぶり。」と話しかけますが、浩二は「よくへらへらと帰ってこれたな。」と兄の帰郷を歓迎しませんでした。

浩二「たった1曲売れたくらいで大作曲家気取りかよ。」

裕一「いや、そんなつもりはないよ。」

浩二「もういい、明日も早いから、もう寝る。親父も明日診察だろ、先生に叱られても知んないからな。」

浩二のそんな言葉に三郎は頭を抱え、「悪いな、なんだか。」

雰囲気が悪くなってしまい、「さあ、続けてください。」とまさが言います。

 

宴が終わり

まさが、後片付けをしているところに音が来て「お義母さん手伝います。」

まさ「いいのよ、華ちゃん見てて。」

音「もう寝ましたから。」

まさ「寝床が違うから、夜泣きしなきゃいいけど。」

音「よく寝る子なんです。」

まさ「裕一もそうだったのよ。一度寝っと朝までぐっすり。でも、浩二は夜泣きする子でね、一晩中抱っこしてないとだめだったの。」

音「へえ~。」

まさ「でも、その後は裕一の方が大変だったわ、言葉がうまくしゃべれないことでよくいじめられてね、浩二は何でもすぐに覚える賢い子だったけど、なかなか人にわかってもらえないとこがあって。」

音「親になると子供のことがずっと心配なんですね。

まさ「うん、親はいつまでたっても親、ずっと心配のしっぱなしよ。」

音「華を産んでから、お義母さんがどれだけ裕一さんのことを思っとったのかわかった気がします。」

傷つく裕一を見たくないんです!あなたも子供を持てばわかってくれる、成功を求めて傷つくより身の丈に合った幸せを掴んでほしいの、と2人の結婚を反対していたその時のまさの気持ちが今の音にはよくわかったのです。

音「あの時は本当にすみませんでした。」

まさは音の頭を撫でて「あなたは正しかったのよ。あの子を信じてくれてどうもありがとう。あの子が今、うまくやれてるのは、音さん、あなたのおかげよ。」

「これからも裕一のこと、支えてやってね。」まさは力強く笑顔で言いました。

音「はい。」

まさと音は向き合い両手を握り合いました。

音「あのぅ、気になっとったんですけど、お義父さんどこか悪いんじゃないですか?」

まさ「え~?」

音はお腹のところを指さしながら「このあたりを押さえて痛そうにしとったんで。」

まさ「ちょっと、お医者にかかっててね。胃潰瘍なの。」

音「胃潰瘍?」

まさは「ええ。」と頷きます。

 

部屋で裕一は福島を旅立つ前に浩二に言われた言葉を思い出していました。

その時、浩二もまた兄、裕一のレコードを一人見ていました。

 

寝室に戻ってきた音は「ねえ、もう少しここに居させてもらえんかなあ。」と裕一に言います。

音「また次、いつ来られるかわからんでしょ? お義父さんお義母さんのことも気になるし、」

裕一「ま、ね、浩二とも全然喋れてないし。弟とはね、ずっと昔からあんな風だったの。僕は自分の夢ばっか追いかけて家族のこと、二の次三の次にしてきた。」

裕一「音が、そう言ってくれるなら、も少し居させてもらおうかな。」

「うん」音はそう言って裕一の手を握りました。

 

次の日

まさと音は台所で食事の支度をしていました。

そこに裕一が来て「母さん、もうしばらくここに居させてもらうから食費に使って。」と封筒に入ったお金を渡します。

しかし、まさは「そんな、いいから。」

裕一「いやいや、じゃないと、ほら居づらいから。」

その様子を偶然見た浩二は「そんなもん、受け取んなくていいからね。」と言い、仕事に行こうとします。

裕一「違うんだって、浩二。滞在費だから、余ったらこれでうまい酒でも父さんに飲ましてやって。」

浩二「そんなことされる筋合いなんかなねえ。」

裕一は出かけようとする浩二を追いかけます。

裕一「あって困るもんじゃないだろ?」

浩二「何がうまい酒だよ。」

裕一「な、なにがあったんだよ。ほんとに。」

浩二「関係ねえだろ。」

裕一は浩二を引き留め「おい、浩二。頼むから教えてくれよ。なんなんだよ!」と言いました。

浩二「父さん、もう長くねえんだ。胃癌だって。もう手の施しようが。」

裕一「う、嘘だろ、あんな元気そうなのに。」

浩二「父さんの前で、父さんの前で絶対そんな顔すんなよ。俺たちだって父さんの身体気遣いながら必死に隠してきたんだ。もしばれたら、ただじゃおかねえからな。」

浩二はそう言うと出かけて行きました。

突然のことに呆然と立ち尽くす裕一でした。

エール 第54話

往診日。

三郎は医者から酒を飲んだことの注意を受け、絶対安静、酒は厳禁だと言われます。

三郎は布団の中で「もうひと眠りする、昼飯が出来たら呼んでくれ。」とまさに言いました。

医者は「とにかく今は体力を温存して無理はさせないようにしてください。食事も消化のいいもの。」と説明しました。

裕一「手術は出来ないんですか?」

医者「難しいです。あの状態では手の施しようがありません。立って歩いてるのが不思議なくらいなんです。気だけで持ってるようなもんですから。」

そして、医者はまさの方を見て「覚悟はしておいてください。」と言いました。

まさは「はい。」と気丈に返事をしました。

 

その後、裕一は三郎の部屋へ行きました。

「父さん、入るよ。」

三郎は足の爪を切りながら「おう、入れ。」

裕一「暇だろうと思って、なんか食べたいもんとかないの?」

三郎は「ハーモニカ。久々に聴きてえなあ。」そう言って微笑みました。

三郎「おめえが商業学校時代に作った曲、なかなかよかった。」

裕一「ごめん、持ってくればよかったね。」

三郎「ははは、大作曲家はハーモニカ無くても作曲できっからな。」嬉しそうに言いました。

裕一「そんなことねえって。」

 

そんな会話の後、三郎は布団の中で眠り、その横で裕一も座り込んで眠そうにしていました。

まさと音がうどんを作って運んでくれました。

「今一つだな。」と言いながら食べる三郎。

 

浩二が農家を訪ねる

役所の職員として働く浩二は、桑畑を果樹園に変えていく政策に携わっています。

養蚕業を営んでいる家を訪ね、果樹栽培に切り替えてもらえないか?とお願いして回っているのでした。

「何べん来たって答えは同じだ!」となかなか話を聴いてはもらえません。

「あんたら役所の人間だって、お蚕様ってありがたがってたくせに今更商売かえろだと?」

浩二「もう、養蚕業じゃやっていけないってお2人ともわかってんでしょ? 実際、廃業に追い込まれた同業者は増えてるんです。」

「一体、何育てさせたいの?」

浩二「リンゴです。」

「リンゴなんてもっと寒いとこじゃないと育たないんじゃないの。」

浩二「確かに、南でリンゴを栽培するのは難しいとされてます。でも、ここ福島なら問題ありません。むしろ、気温差調べっと福島の方が適してる、例えばこの地域でリンゴを栽培した場合、リンゴの花が咲くのが青森より3週間早くなります。」

「だからって、さっさと事業終わっちまったら意味ないべ。」

浩二「福島なら年の暮れまで収穫が可能らしいんです。長い時間かけて熟したリンゴは他の地域で作ったリンゴより甘く栄養価も高くなるって。」

「そんなのは全部絵空事じゃないの。」

浩二「絵空事かどうかはやってみないとわかりません。」

「なしてそんな賭けみたいなことやってる、うまくいかなかったら責任とれるのか!」

浩二「そ、それは。」

「そんな覚悟もないようなもんに先祖代々の土地を使うわけにはいかねえ、帰ってくれ!」

浩二は「わかりました。今日はこれで失礼します。」と資料だけおいてその家を後にします。

すると、後ろから「おい」と呼び止められ「お前さんとこの兄貴、船頭可愛いやの作曲家なんだって?今度来るとき、兄貴のレコードくらい持ってこい!」と言われました。

浩二は悔しい表情を浮かべ、頭を下げました。

 

三郎はその後も眠っています。

まさと音は居間に二人でいました。

まさ「怖いの、いつお父さんがって思ったら、すごく怖いの。川俣のことで苦労かけてきたからかなあとか、どうしてもっと早く気づいてあげられなかったのかなあって、おんなじことばっかし、頭ン中でぐるぐるしてんの。」

音はそっとまさの手を握ってあげます。

まさは緊張の糸がぷつんと切れ、泣き出してしまいます。

声が聴こえないように必死に口を押えて泣くまさ。

 

何か僕らで出来ることはないだろうか?東京の大きな病院に連れて行くとか?裕一は音に相談しました。

音「汽車に乗るのは身体に触るんじゃない?」

裕一「こんな田舎の医者じゃなくてもっと腕のいい先生に診てもらえば手術だってできっかもしんねえ。」

音「お義母さん、泣いとったの。お義父さんの前では一生懸命振る舞っとるけど、ずっとつらかったんだと思う。」

 

三郎は目を覚ましました。

しかし、布団の中で1人、必死に痛みをこらえていたのです。

 

裕一「母さん、やっぱりこれ受け取ってくんないかな。」

裕一は再度まさにお金を渡そうとします。

まさ「あなたたちだってこれからが大変でしょ?華ちゃんだっているし。」

音「私たちの滞在費でもあるのでお気にせず。」

まさ「じゃ、ありがたくいただきます。」

その時、浩二が帰ってきました。

 

浩二「また、母さんにすり寄ってたのか。」

まさ「そんな言い方しないの、」

浩二「母さんは黙ってて! こんなものいらねえって言ったろ、」

お金が入った封筒を突き返しました。

裕一「いや、ほら、色々大変だろうしさ。」

浩二「兄さんの手助けはいらねえ。」

裕一「浩二、僕に頼りたく無いのはわかんだけどさ、父さんこのままほっといたら大変なことになっから。」

浩二は裕一の胸倉をつかみ「兄さんはなんにもわかってねえ、俺らだってやれることは全部やってきた、金工面して福島で一番いい先生に診てもらって、それでも駄目だったんだ、いつも自分の感情ばっかで動きやがって!」と言って裕一を突き飛ばしました。

浩二「兄さんはな、もうとっくに家族じゃないんだよ!」

「騒がしいな、おい。」そこに、三郎が起きてきました。

まさ「何でもないから、ゆっくり休んでて。」

三郎「目、覚めちまったよ。」

浩二「いいから横になってろよ。」

三郎「お、裕一、飲みに行くぞ。」

まさも浩二も必死になって止めますが「大事な話があんだよ。」と三郎は裕一の腕を掴んで2人は部屋を出て行きました。

心配するまさに「裕一さんが着いてますから。」と音は言いました。

 

三郎と裕一は神社に居ました。

裕一「みんなが心配しているから帰ろう、父さん。」

三郎「裕一、俺はもうだめだ。みんな必死にごまかしてっけど、それぐらいわかる。」

裕一「な、なんの話?」

三郎は裕一の方を見て「その顔。おめえ、ちっとも変ってないな。」

「おめえに承諾してもらいてえことがあんだ。」

エール 第55話

浩二は再び昨日訪ねた養蚕を営んでいる畠山家を再び訪ねました。

「昨日の威勢はどうした。」

浩二「畠山さんに言われてか、改めて考えてみたんです。ほんとは何でもよかった、見返すことが出来んなら。」

「見返すって、誰を。」

浩二「親父や兄貴、いや、世の中にですかね。音楽の才能がある兄貴と違って俺には何にもなかった、だから親父から店任されたとき、嬉しかったんです。でも、結局店閉めることになって。」

「どんな家族にも割を食うやつはいる。俺だって虫なんて大嫌いなのにお蚕さん30年だぞ。」

浩二「役場入って、うちみたいにつぶれた商売人や農家が大勢いることを知りました。福島を出てった人も少なくね、だから残された俺たちに出来っことをと思って、リンゴ栽培提案したんです。」

作業しながら話しを聴いていた畠山は立ちあがると、浩二が作った冊子を手に取りました。

「なかなかよく調べてあるじゃないか。」

浩二「読んでくれたんですか?」

「いっちょ、やってみっか。まだ隠居すんのも早いしよ。これからの人生、新しいことに挑戦するのも悪くねえ。」

浩二「ほんとうですか?」

「但し、補助金が出るならだ。」

浩二「必ず、取り付けます。」

「なら、しけた面してねえで、さっさと上のもん、連れてこ、」

断っていた農家さんが浩二の提案を聞き入れてくれたのです。

浩二は「ありがとうございます。」と元気に頭を下げました。

古山家では

音は裕一に頼まれてハーモニカを買いに行っていました。

裕一「これで父さんに聴かしてあげられる。」

「父さん、入るよ。」

裕一はすぐに三郎の部屋に入りました。

しかし、三郎の様子が変です。

「父さん、父さん!  音お医者さん呼んで。 母さん、母さん!」

浩二も帰ってきました。

浩二「医者はなんて?」

まさ「お薬で眠ってる、このまま逝ってもおかしくないって。」

浩二は眠っている三郎に向かって「無理ばっかりしやがって、こんなことならもっとちゃんと病気のこと話しとけばよかった。」と言います。

裕一「父さん知ってたよ。自分が長くねえこと。痛みが出るたんびにね、噛んで我慢してたんだって。」

そういって裕一は三郎の腕の噛み跡を見せました。

それを見てまさと浩二は涙を流します。

浩二「馬鹿だよ、父さん、文句の一つくらい言えよ。俺騙す気だったのか?って怒れよ、何かっこつけてんだよ。」

まさと裕一と浩二は寝ずに交代で三郎を看ていました。

裕一は三郎の枕元で泣きながら「父さん、いつも僕の味方だったよね、周りに何言われてもかばってくれた、まだ全然恩返しできてねえ、お願えだからさ。」

すると、「だから、なんだ。」

三郎の声です。

目を覚ましたのです。

裕一は、はっとしています。

「ばけもんじゃないぞ。」

裕一は「と、父さん、父さん起きたよ。父さん起きたー。」

皆を呼びます。

まさ「お父さん、三日も寝たままだったのよ。」

音がお医者を呼んできますと言うが、三郎は「浩二と二人にしてくれないか。」と言いました。

 

三郎「浩二、おめえには散々迷惑かけて悪かったな。」

浩二「なんだよ、気持ちわりい。」

三郎「店継いでくれた時は腹の底から嬉しかった。」

浩二「ほんとは兄ちゃんの方がよかったろ。」

三郎「馬鹿言え、あいつは音楽しか脳がないんだから。」

にこりと笑うと浩二は「俺、2火とが音楽の話するのがずっと嫌だった、ぜんぜん話題に入れないしさ。」

三郎「音楽があったから、あいつと話が出来たんだ、浩二とは何がなくても言いたいこと言いあってきたべ、な?」

浩二は涙をためて頷きました。

三郎は必死に体を起こしました。

三郎「いいか、浩二、俺が死んだら喪主はおめえだ、喜多一を継いだ奴がこの家の主だ、家長だ、この家も土地も全部おめえが引き継げ。」

実は数日前に三郎は裕一に「頼む、喜多一の土地と家、全部浩二に譲らせてくれ。おめえは古山家の長男だ、けど俺は喜多一を継いでくれた浩二にやりてえ。それぐらいしかあいつにしてやれることがねえんだ。」

裕一「勿論だよ、父さん、父さんの好きにして。」

三郎「本当か?」

こんな会話がされていたのです。

 

三郎「ちゃんと承諾取ったから。母さんのこと頼んだぞ。」

浩二「口約束ばっかだから父さん、騙されるんだよ、だから、長生きして俺のこと見張ってないと知らないぞ。 頼むから、父さん、長生きしてくれよ。」

浩二は三郎の腕の中で泣きました。

三郎は「おめえ、いいやつだなあ。」と浩二の頭を撫でました。

三郎の部屋の前で裕一は三郎に聴かせたかったハーモニカを吹きました。

 

その夜、三郎は静かに息を引き取りました。

三郎の葬儀も終え裕一は古山家を後にします。

まさ「華ちゃん、また来てね。」

浩二「俺、リンゴやるんだ、旨いの出来たら送るから。」

裕一「浩二、元気でな。」

 

途中、裕一たちは川俣の茂兵衛の元を訪ねます。

「行かなくて悪かった、どうせあの世で会えるしな。」と茂兵衛は言いました。

裕一「父の生前はお世話になりました。それより、僕の身勝手で叔父さんの期待に沿えなくてごめんなさい。」

しかし、茂兵衛は怒ることもなく「ほんとはこれがやりたかったんだ、ほっとできるっていいことだなあ。好きなことやって飯が食えるなんて一握りだ、せいぜい気張ってかみさんと子供に苦労かけるでないぞ。」

そう言うと茂兵衛は、自作の夫婦茶碗を渡してくれました。

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